FXにおけるレンジ相場とトレンド相場の特徴

 

FXを攻略する上で必要なことのひとつが「相場の分析」です。

この通貨ペアはこれから上がるのか下がるのか、上がる(下がる)ならどこまで上がる(下がる)のかといった分析をすることが求められます。

まず、相場には大きく「レンジ相場」と「トレンド相場」の2種類があります

相場を2種類にわけ、それぞれの特徴について見ていきましょう。

 

そもそもどうして為替相場は動くのか?

為替相場は、政策金利・経済指標・発言などさまざまな要因によって動きます

基本的にはその国にとって良いことがあれば(人気が高くなれば)、その国の通貨の価値は上昇し、反対に悪いことがあれば(人気が低くなれば)、その国の通貨の価値は下落します。

また、戦争やテロなどの事件、地震などの災害によっても為替相場は変動します

2011年の東日本大震災直後に大きく円安に振れ(円が売られ)、その後、急激な円高に襲われたことは記憶に新しい人も多いでしょう。

ここで一つ矛盾を感じるものがありますよね??

東日本大震災の時は、約1週間後、急激な円高相場に見舞われました。

日本にとって悪い事が起きているのに円が強くなったのです。

私の周りのFXトレーダーは、大地震が来て不謹慎ロングをかまして撃沈した人がたくさんいました。

みんな、最初は円が売られると思った様です。

その逆の現象が起きてしまった訳です。

「災害が起こったから」「利上げがあったから」「トランプ氏が大統領になったから」

など、価格の続伸、続落には様々なファンダメンタル的要因があるのですが、

「こうなったら上がる(下がる)」

という絶対的方程式はないという所が何とも難しいのです。

 

レンジ相場

為替相場に大きな材料が出ないときや、市場がその材料を織込み済みのときは、相場は比較的おとなしい動きを見せます

このような相場を「レンジ相場」といいます。

レンジ相場は一定幅(レンジ)を目処にしながら、ゆるやかに上がったり下がったりを繰り返します。

そのため、直近の安値に近づいたら上昇し、直近の高値に近づいたら下落しを繰り返している相場を見つければ、それがレンジ相場だと分かるでしょう。

 

レンジ相場になりやすい時間帯と時期

為替相場には一日の流れがあります。

そして、一週間のながれ、一ヶ月の流れ、一年を通した大きな流れが生まれます。

 

時間帯

まず、一日の流れの中でレンジ相場になりやすいのは、早朝〜東京市場がオープンする9時頃までの時間帯です

この時間帯は市場参加者が少ないため、相場はレンジ相場を形成しやすくなります。

次に、12時〜東京市場が終わる15時頃までの時間帯です

お昼から欧州勢が入ってくるまでの時間帯は、通貨ペアによってはほとんど値動きを見せないことも多くあります。

欧州勢が入ってきて一段落し、ニューヨーク市場がオープンするまでの18時〜21時も、比較的レンジ相場になりやすい時間帯です

最後に、金の価格を決める「ロンドンフィキシング」(日本時間25時/夏時間は24時)が終わったあとの深夜は、市場参加者がニューヨーク勢のみになるため、レンジ相場になりやすくなります

ただ、この時間帯は突発的な値動きになることもあるため、ポジションを保有している人は十分に注意しましょう。

 

曜日

続いて、レンジ相場になりやすい曜日です。

月曜日の週明けは比較的おとなしい値動きになります

これはどの参加者も「今週はどんな動きになるのか」を様子見しているためです。

また、週末の金曜日も、「週末リスク」から積極的にポジションを作りにくいため、大きな動きが生まれにくいと言われています

 

一ヶ月のうち、レンジ相場になりやすいと言われているのは「月初」です。

特に、第1金曜日に発表される米雇用統計までは、様子見であることが多くなります(雇用統計は第2金曜日やほかの日に発表されることもあります)。

 

一年のうち、特に顕著な値動きのクセを見せるのが、「夏枯れ相場」と「クリスマス相場」です。

8月の夏枯れ相場は、夏季休暇のために市場参加者が少なくなり、値動きがおとなしくなります

そのため、必然的にレンジ相場になりやすくなります。

また、12月のクリスマス前後も同様に相場が動きにくくなります

クリスマス当日はほとんどのFX業者で取引ができなません。

仮にトレードができたとしても、半日営業だったり、流動性の低さからスプレッドが拡大する傾向があるので、無理にトレードする必要はないでしょう。

 

レンジ相場に使える手法

レンジ相場ではレンジの上下幅を狙った逆張り手法が有効です

具体的にはレンジの下限に近づいたら「買い」、レンジの上限に近づいたら「決済」します。

そして、同時に「売り」ポジションを保有して、レンジの下限に近づいたら「決済」します。

このように決済と同時に新規ポジションを持つことを「ドテン売買」(ドテン)と呼びます。

 

レンジ相場でよく使われるインジケーター

レンジ相場は、特にテクニカル指標(インジケーター)を使わなくても、レンジの上下幅にラインを引くだけでもトレードが可能です。

レンジ相場におすすめなインジケーターは、ストキャスティクスやRSI, RCIといった「オシレーター系」です

オシレーター系のテクニカル指標は相場の買われすぎ、売られすぎを表示してくれるので、レンジ相場において、「そろそろ相場が反転するかも!?」といった予測が立てられやすくなります。

 

トレンド相場

トレンド相場は、レンジ相場とは逆に「上昇トレンド」や「下降トレンド」といったように、一方向に大きく動き出した相場のことをいいます

相場は「8割のレンジ相場」と「2割のトレンド相場」からできていると言われるように、発生率はレンジ相場ほど多くはありません。

しかし、一度トレンドが発生すると、大きな値動きになるため、トレンドと同じ方向にポジションを保有している人は、大きな利益を得ることが可能になります。

 

トレンド相場になりやすい時間帯と時期

トレンド相場はレンジ相場ほど多くありません。

そのため、むやみにトレンドを狙ったトレードをしているとダマシに遭い、証拠金を大きく減らしてしまいます。

トレンドを狙ったトレードをするためには、ある程度トレンド相場が発生しやすいタイミングを押さえておくことが必要です

レンジ相場と同じように、一日の流れ、週の流れ、月の流れ、一年の流れを意識しましょう。

 

時間

トレンドが発生しやすい時間帯は、3大市場のオープン前後の時間帯です

3大市場とは、東京・ロンドン・ニューヨークの3つを指します。

東京市場が開く9時、ロンドン市場が開く17時(夏時間は16時)、ニューヨーク市場が開く23時(夏時間は22時)前後は、市場参加者が一気に増え、その日の材料で大きなトレンドになることが少なくありません

特に、ロンドン市場のオープンは、実質世界の一日のはじまりでもあるため、東京市場の高値と安値が意識され、その価格を抜けると一気にトレンドができることが多くあります。

また、ニューヨーク市場が開く前の22時30分(夏時間は21時30分)には、毎日のようにアメリカの経済指標が発表されます

市場の予想に対して、結果が大きく乖離すると、相場が動き出すきっかけになるので注意しましょう。

 

曜日

続いて、一週間の流れを見てみましょう。

週明けや週末のリスクがある月曜日、金曜日は相場の流れが起きにくいと書きました。

反対に、火・水・木曜日は相場にトレンドが発生しやすくなります

相場には「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があるように、すべての曜日で利益をあげようと思うのではなく、相場が分かりやすい動きをしているときのみ参加することも大切です。

 

一ヶ月のうち、米雇用統計が発表されるまでは相場の動きが鈍くなりがちです。

米雇用統計が発表される第1金曜日(違う日になることもあります)が過ぎると、「今のアメリカ」の経済状態が把握され、相場にトレンドが生まれやすくなります

 

相場に参加するのは人間のため、市場参加者が減ると価格の変動が起きにくく、市場参加者が増えると価格が変動しやすくなります。

為替相場では1月と9月に大きく相場が動く傾向があります

特に12月のクリスマス相場が終わってから新年にかけては、欧米勢が市場に戻ってくるため、相場に新たな動きが生まれやすくなるのです。

 

トレンド相場に使える手法

トレンド相場で利益を得るには、大きくふたつの方法があります。

それは「ブレイクアウト」と「押し目買い(戻り売り)」の2種類です。

 

ブレイクアウト

相場は、レンジ相場の高値と安値をブレイクしてトレンドが発生します。

このタイミングを狙ってエントリーするのが「ブレイクアウト」です。

ブレイクアウトは、これまでのレンジ相場の高値安値をブレイクして、今まさにトレンドが形成されようとしているところを捉えるため、トレンドの頭から利益を狙うことが可能になります

ただし、レンジ相場の高値や安値を超えても、ふたたびレンジ相場に戻ってしまうことも少なくありません。

そのため、ただブレイクしたからといってエントリーするのは注意しましょう。

押し目買い(戻り売り)

もうひとつの手法が押し目買い戻り売りです。それぞれ上昇トレンドと下降トレンドに使われる用語ですが、意味は同じものになります。

トレンドは一度発生すると大きな価格の流れを生みます。

しかし、トレンドは一方向に動き続けるのではなく、ところどころのポイントで「押し目」や「戻り」を形成します。

この押し目や戻りを狙ってエントリーし、トレンドの第2波、第3波を狙ったトレードが押し目買い(戻り売り)です

ブレイクアウトと異なり、トレンドが発生しているのが分かっているため、ダマシに遭いにくい特長があります。

ただし、ある程度トレンドが発生してからエントリーするため、ブレイクアウトと比べると値幅(利益幅)が少なくなります。

 

トレンド相場でよく使われるインジケーター

トレンド相場でのトレードでよく使われるインジケーターは、移動平均線やボリンジャーバンドといった「トレンド系」です

トレンド系のインジケーターは、レンジ相場ではサインが出にくく(分かりにくく)なりますが、一度トレンドが発生すると、エントリーや決済する場所の参考になります。

このように相場によって使うインジケーターを変えるというのもひとつの方法といえるでしょう。

 

まとめ

レンジ相場とトレンド相場について解説してきました。

相場はそのときどきによって異なる表情を見せます。

すべての相場に参加しようと思うのではなく、自分が得意な相場だけ参加する、得意ではない相場には参加しないという決断もひとつの勇気です。

謙虚な姿勢を持ちながら、FX相場に臨んでいきましょう。

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