FXはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析どちらを使うのが良いの?

 

FX相場を分析する方法は、大きく「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の二つに分けることができます

これら分析の内、どちらが大切になると思いますか??

答えとしては、

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はどちらも大切」

ですね。

それでは、それぞれの分析方法についての特徴について解説しますね。

 

ファンダメンタルズ分析

まず、普段耳慣れない単語である「ファンダメンタルズ(fundamentals)」について見てみましょう。

ファンダメンタルズとは以下のように定義されています。

一国の国際収支,インフレ率,失業率の諸主要経済指標全般を指す概念として使われる用語。具体的な範囲は特に決まっていないが,一国の経済の健全性を見る上では,複数の経済指標を総合的に見るべきでありこの結果により,特に為替相場の水準を中長期的に決定するとされている。

ファンダメンタルズとは – コトバンク

FXでは、主に政策金利、失業率などの経済指標、株式などの金融市場のほか、戦争やテロ、地震、季節的要因といったものもファンダメンタルズに含まれます

そして、これらを元に分析することを「ファンダメンタルズ分析」と呼びます。

「アメリカの雇用統計が良かったからドルが買われる」などもこれも立派なファンダメンタルズ要因になりますね。

 

ファンダメンタルズ分析の具体例

それではファンダメンタルズ分析は、具体的にどうやって使うのでしょうか。

例えば、2015年末〜2016年にかけて、為替相場は「アメリカの利上げ」がテーマになりました。

一般的に利上げをすると、その国の通貨の人気が高くなるため、価値が上がりやすくなります

アメリカの場合は「ドル高」になります。

また、「アベノミクス相場」と呼ばれた日本の金融政策では、市場に出回るお金の量を増やす「量的金融緩和」によって、円安を加速させました

ファンダメンタルズ分析は政治だけではありません。

前述のように、戦争やテロ、自然災害といった事柄もファンダメンタルズのひとつとして、相場分析に活用されます

 

有事のドル買い!?

以前は「有事のドル買い」と言い、何かがあるとドル高になる傾向がありました。

しかし、2001年の米同時多発テロ以降は「有事のドル売り=リスク回避の円買い」のような流れができています

何かがあると円が買われるという動きは、2010年頃のギリシャ問題を発端とする欧州債務危機でも顕著に表れました。

為替相場では、これまでとルールが変わることが少なくありません。

そのため、常に「今」を意識することが大切になります。

 

ファンダメンタルズ分析はどのようなときに役立つ?

これまで述べてきた様に、普段私たちが耳にするニュースを知るだけでも、ファンダメンタルズ分析は十分に可能です。

ファンダメンタルズ分析は、相場の大きな流れをつかむ長期的な戦略に役立つ分析方法といえます。

しかし、「正直これだけでは心許ない」「もっと短期間のトレードを分析したい」と考える方も多いと思います。

ファンダメンタルズ分析だけではなく、相場を分析したいときに役立つのが、「テクニカル分析」になります。

 

テクニカル分析

テクニカル分析は、過去の値動きのパターンから、将来の値動きを予想する分析方法です。

将来の値動きを分析するには、主に移動平均線などのテクニカル指標(インジケーター)や、トレンドラインや水平線といったラインが用いられます

ファンダメンタルズがほとんど影響しないスキャルピングやデイトレードといった短期トレードでは、テクニカル分析のみでトレードする人も少なくありません。

 

テクニカル指標を使った分析

テクニカル指標を使った分析は多くのFXトレーダーが行っています。

テクニカル指標は大きく「トレンド系」「オシレーター系」のふたつに分けられます

 

トレンド系

テクニカル指標のひとつめが「トレンド系」です。

トレンド系のテクニカル指標には「移動平均線」「ボリンジャーバンド」などがあげられます。

これらのトレンド系テクニカル指標は、名前の通り相場のトレンドを把握するのを得意としており、ゴールデンクロス(主に短期線が長期線を下から上に抜けること)やデッドクロス(主に短期線が長期線を上から下に抜けること)といったサインで、トレンドのはじまりと終わりを表します。

しかし、トレンド系のテクニカル指標は、トレンド相場で絶大な威力を発揮する一方、レンジ相場が苦手です

相場の8割を占めるレンジ相場では、一定の値幅の中でゆるやかに価格が上昇と下降を繰り返しています。

このとき移動平均線などは複数のラインが複雑に絡み合った状態となり、サインの判別が非常に難しくなってしまうのです。

サインが出たと思ったのに機能しない、いわゆる「ダマシ」が頻発することもあり、レンジ相場でトレンド系指標を使うと、「上がると思ったのに下がってしまった、下がると思ったのに上がってしまった」という往復ビンタに遭ってしまうことも少なくありません。

 

オシレーター系

レンジ相場を苦手とするトレンド系テクニカル指標と対照的にレンジ相場を得意とするのが、ストキャスティクスやRSIといった「オシレーター系」のテクニカル指標です。

オシレーター系テクニカル指標は、主に相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を表し、相場の転換を示すのに優れています

レンジ相場において「そろそろ相場が反転しそう」といったときに、オシレーター系のテクニカル指標も転換サインを表示していたら、それはエントリーする重要な根拠となるでしょう。

また、発生中のトレンドに対して、「買われすぎ(売られすぎ)だから、そろそろトレンドが終わりそう」というのを示すことも、オシレーター系のテクニカル指標は得意とします。

 

しかし、トレンド系が得意な相場と苦手な相場があったように、オシレーター系にも得意な相場と苦手な相場があります。

一般的にオシレーター系テクニカル指標は、トレンド相場が苦手です

先ほど、トレンド相場において「トレンドの終わりを示す」と書きましたが、これはあくまで「トレンドが終わるとき」という仮定です。

あまりに大きなトレンドが発生している相場では価格が一方向に動いてしまうことも少なくありません。

その場合、オシレーター系のテクニカル指標は、常に「買われすぎ」「売られすぎ」のサインを出しているにもかかわらず、相場は一方向に進んでいきます。

このときオシレーター系のサインを見て売買を繰り返していると大きな損失を抱えてしまうでしょう。

このように、トレンド系とオシレーター系では得意とする相場が異なるので、上手に使い分けることが必要になります。

 

ラインを使った分析

テクニカル分析には、移動平均線やストキャスティクスのように、あらかじめ決められたテクニカル指標を使う方法のほかに、重要な価格を結んだラインを使った分析方法があります。

ラインを使った分析は、人によってラインの引き方が違うなど、裁量が含まれることも多くあります。

 

トレンドライン

トレンドラインとは、チャートのトレンドを分かりやすくするために引くラインのことをいいます。

トレンドラインは、上昇トレンドのときはトレンドの安値を、下落トレンドのときはトレンドの高値を結びます

このとき、ローソク足の高値安値のヒゲの部分にラインを引く方法と、ローソク足の実体の部分にラインを引く方法があるので注意しましょう。

どちらが良い悪いではありませんが、一般的にはヒゲの部分を使うことが多いようです。

トレンドラインは、トレンドを結ぶラインを引いているため、価格がラインから外れたとき、トレンドが終了したことが分かります。

 

水平線

水平線は、チャートの重要な価格に引いたラインのことをいいます。

一般的には、意識される下値に引いたサポートライン(支持線)、上値に引いたレジスタンスライン(抵抗線)があります

特にレンジ相場においては、サポートラインやレジスタンスラインが意識されることが多く、これらのラインに近づくと相場が反転しやすくなります

また、サポートラインやレジスタンスラインを抜けたときは、レンジ相場が終わり、トレンドが発生する可能性が高いため、ポジションを持っている人は注意が必要です。

ここで「可能性が高い」と書いたのは、価格がサポートラインやレジスタンスラインを超えても、再びレンジ内に戻ってくる可能性もあるからです。

 

テクニカル分析はどのようなときに役立つ?

テクニカル分析は、相場の短期的な戦略を立てるのに役立つ分析方法といえます。

スキャルピングやデイトレードなど、比較的短い時間足でトレードするなら、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析に比重を置いた方が良いでしょう。

しかし、ファンダメンタルズ分析を取り入れることによって、「上昇トレンドになりやすい今はロングの優位性があるときだけトレードする」など、さらに精度の高いトレードをすることが可能になります。

 

まとめ

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について解説してきました。

二つの分析方法はそれぞれ得意な分野が異なります。

同時にテクニカル分析の中でもテクニカル指標によって得意な場面が異なります。

そのため、それぞれの強みを生かしたトレードができるように心がけることが大切です。

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