FXで利益が出る2つの仕組み「為替差益」と「スワップポイント」

 

FXをはじめてみたいけれど、「どうしたら利益が出るのかわからない」という人も多いと思います。また、ニュースなどから「FXは怖いもの」と思っている人もいるかもしれません。

たしかにFXは、ルールを守らないと大きな損失を出してしまう可能性があります。しかし、きちんとルールを守れば、十分に利益を出せるようになるでしょう。

FX(外国為替証拠金取引)には、大きく2種類の利益があります。ここではFXで得られる利益の仕組みについて解説します。

 

1. 為替差益による利益

FXで得られる利益のひとつが「為替差益」です。

FXはドルや円などふたつの通貨を取引し、その差額を利益として受け取ることができます。

例をあげて考えてみましょう。

1ドル110円のときに、「これからドルが上がる(ドル高になる)」だろうと予測して、ドルを買ったとします。

その後、1ドル112円になって決済をすると、2円分が為替差益(為替を取引したときの差の利益)になります。

 

「ドルが上がる」ということ

どうして110円から112円に「円」が上がっているのに、ドルが上がった(ドル高)になったか腑に落ちない方もいるかもしれません。

この場合はドルの価値で考えてみましょう。

これまで1ドルを買うのに110円が必要でした。

しかし、ドルの価値が上がって、1ドルを買うのに112円が必要になるといった具合です。

ドルの価値が上がる(または円の価値が下がる)ことによって、為替相場は変動します。

ちなみに、ドルやユーロ、円といった通貨の価値が上下する要因には、政策金利や経済成長率、失業率、物価指数などもあげられます。

 

FXの利益を決めるのは「取引量」と「値幅」

先ほど例にあげたように「2円の利益」と聞いても、ピンと来ない方も多いと思います。

FXの利益はどのくらいになるのでしょうか?

FXの利益は、「取引量」と「値幅」によって決まります

取引量は、名前の通り取引する「量」になります。値幅は、エントリーした価格から決済した価格までの値幅です。

 

■FXの基本は「1万通貨」

FXの取引量の基本は「1万通貨」(1万ドル)になります。

ただ、FXにはレバレッジ(「てこ」の意味)という仕組みがあるため、実際に取引量と同じ金額を用意しなくても取引が可能です。

レバレッジは自分の資金より多い金額を取引できる仕組みです。

具体的には、自分の資金を「証拠金」として用意し、決済時の「差額」だけを取引することになります。

FXが「外国為替証拠金取引」というのはそのためです。

国内FX業者では、証拠金に対して最大25倍の取引量ができるようになっています

つまり、1万通貨(1万ドル)の取引をするには、その25分の1の400ドル(約4万円)を用意すれば取引できることになります。

ただし、実際にはエントリー後、一時的にマイナスを抱えることもあるため、余裕を持った証拠金で取引をすることが必要です。

最近は多くのFX業者が1万通貨の10分の1にあたる「1000通貨」(0.1万通貨)取引に対応しているため、より少ない証拠金でFXをはじめることも可能になっています。

 

■レート価格の単位「pips」

FXでは、レート価格の最小単位に「pips(ピップス)」という単位を使います。

たとえば、日本円の場合、1pipsは1銭(0.01円)に相当し、日本円以外の通貨(米ドルやユーロなど)の場合、1pipsは1ポイント(0.0001ドル)に相当します。

 

FXの利益を計算してみる

以上の点を踏まえて、FXの利益はどのくらいになるかを計算してみましょう。

1ドル110円のときに「1万通貨」のドルを買ったとします。そして、1ドル112円のときに決済すると、2円(200pips)の差益を得ることができます。

この場合、取引量が「1万通貨」、値幅が「200pips」になります。

利益=取引量(◯万通貨)×値幅(pips)

計算式を当てはめてみると、利益が計算できます。

1万(通貨)×200(pips)=2万円

1万通貨の取引量で2円(200pips)の値幅がとれる取引をおこなうと、2万円の利益が得られることが分かりました。

 

2. スワップポイント

FXで得られるもうひとつの利益が「スワップポイント」です。

スワップポイントとは2国間の通貨の金利差から得られる利益になります。

 

スワップポイントが発生する仕組み

各国(各通貨)には「政策金利」と呼ばれる金利があります。

たとえば、2017年3月現在の日本の政策金利は0.10%です。一方、オーストラリアの政策金利は1.50%あります。2国間の金利差は1.40%あることが分かります。

豪ドル円(AUD/JPY)を取引して豪ドルを保有した場合、この1.40%分の金利が毎日スワップポイント(利益)としてFX口座に入るのです。

 

■スワップポイントが発生する時間

それではスワップポイントはいつ発生するのでしょうか。

スワップポイントが発生する時間は、FX業者によって異なりますが、一般的にはニューヨーククローズのタイミング(午前7時/夏時間は午前6時)で発生することが多いようです。

この時間帯はFXの日付が変更されるタイミングで、多くのFX業者ではメンテナンスなどで取引ができなくなります。そして、日付が変わった時点でポジションを保有していると、スワップポイントが口座に反映されます。

このように、日付をまたいでポジションを保有していることを「ロールオーバー」と呼ぶことがあります。

 

■土日のスワップポイント

スワップポイントは2営業日後に反映されます。木曜の朝に確定する分には、為替相場が動いていない土日のスワップポイントが含まれるため、3倍のスワップポイントが発生します。

そのため、水曜日から木曜日の朝にかけて3倍のスワップポイントを狙ってロールオーバーをするという手法も考えられるでしょう。ただし、同じように考える人も多いため、単純に売買するのではなく、期待値が高くなるようなトレード方法を考えることが必要になります。

 

スワップポイントの計算方法

それではスワップポイントの計算方法を紹介します。

1日あたりのスワップポイントは以下の計算式になります。

1日あたりのスワップポイント=為替レート×保有通貨量×金利差÷365

たとえば、豪ドル円のレートを87円、1万通貨保有しているとして考えてみましょう。

87(円)×1万(通貨量)×1.40%(金利差)÷365≒33円

1日あたりのスワップポイントは約33円、1年間で12,180円になることが分かります。

 

「マイナススワップ」というリスク

スワップポイントには毎日お金が入るというメリットがありましたが、「マイナススワップ」というリスクも存在します。

豪ドル円でロングポジションを保有すると(豪ドルを買う)、毎日スワップポイントが発生します。しかし、反対にショートポジションを保有すると(豪ドルを売る)、毎日マイナススワップが発生します。

これは同じように毎日金利差が証拠金から引かれてしまうので気をつけましょう。

たとえば、豪ドルやNZドル(ニュージーランドドル)のように、比較的高い金利の国の通貨と日本円のように低い金利の国の通貨を取引するときは、高金利の通貨を売った状態で日をまたがないように注意するのをおすすめします。

 

スワップポイントだけで生活できるのか!?

毎日お金が入るということから「スワップポイントだけで生活できる?」と考える人もいるかもしれません。たしかに、リーマンショック前の為替相場では、豪ドルは7.25%という高金利だったために、スワップポイントだけで生活することは可能だったかもしれません。

しかし、リーマンショック後は世界的な低金利になっているため、よほど大きな資金を持っていない限りは、スワップ金利だけで生活するのは難しいといえます。

また、トルコリラのように高金利(2017年3月現在の金利は8.00%)の通貨を保有するという方法も考えられますが、「高金利である」ということは、反対に言うと「高い金利にしないと買ってくれない(リスクが高い)」という意味でもあります。

そのため、スワップポイントを意識した取引には、十分に注意するようにしましょう。

 

証拠金以上の損失を抱えないために

これまで「為替差益」や「スワップポイント」のように、利益について見てきました。たしかにFXは上手に取引をすることで、利益を得ることができます。

しかし、先ほど紹介したマイナススワップのように、FXでは損失を出してしまうことも少なくありません。また、預託した証拠金以上に損失を抱えるリスクもあります。

通常、FXでは預け入れた証拠金を使って取引をするため、証拠金以上の取引はできなくなっています。しかし、突然大きく相場が動いた場合は、FX業者側での強制ロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失を抱えてしまう場合もあります。

 

「経済指標」による相場変動

雇用統計や失業率といった大きな経済指標、あるいは政策金利の発表は大きな相場変動を起こす場合があります。それは市場の予想と大きく結果が乖離したときです。

大きな相場変動は利益を得るチャンスでもありますが、リスクも大きくなります。大きな経済指標が控えているときはポジションを持たないなど、予防するようにしましょう。

 

「週末リスク」による相場変動

週を越してポジションを保有している場合、土日に何かが起きると、週明け大きな窓が開いて損失を抱えるリスクがあります。これを「週末リスク」といいます。

週末リスクを避けるためには、極力ポジションを持ち越さないことを心がけましょう。

 

「地政学的リスク」による相場変動

「地政学的リスク」とは、戦争やテロ、天災といった特定の地域の予想できないリスクを指します。たとえば、2011年の東日本大震災があったあと、大きく円高に振れることがありました。

例えば自分が被災者になったとき、地政学的リスクから身を遠ざけることは難しいです。

ですがFXトレードでは、何か突発的なことが起きたときはできるだけ相場からは距離をおく、保有ポジションは決済することによりリスクを回避する事は可能です。

 

まとめ

FXでは「為替差益」「スワップポイント」という、大きく2種類の利益を得る方法があります。自分の得意な取引スタイルに合わせて、これらの方法を活用していきましょう。

また、利益を得ることだけでなく、大きな損失を抱えないためにも、損切りの徹底はもちろんのこと、必要以上のリスクを負わないことを心がけましょう。

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