どうも、FX龍聖です!
いきなりですが、
世の中には多くの儲け話が存在します。
「今はあの手法が良いらしい」
「あのトレーダーはこんな手法を使ってるんだって!」
FXトレーダーなら、
一度はこんな会話に巻き込まれたことがあるのではないでしょうか。
こんな儲け話を始めた時点で、
どこかで誰かの仕掛けた甘いワナにかかってしまっているのかも知れません。。
今しか使えない手法やスワップアービトラージといった、
業者のさじ加減ひとつで変わってしまう情報にお金をつぎ込むくらいだったら、
まずは基本を抑えるのも悪くはありません。
今回は相場で古くから伝わる
「ダウ理論」
について見ていきましょう!
ダウ理論とは
ダウ理論とは、
ダウ・ジョーンズを設立したチャールズ・ダウが提唱した
市場の値動きを評価する理論です。
ちなみにダウ・ジョーンズはアメリカ最大手の経済出版社で、
あのウォールストリート・ジャーナルを発行しています。
「ダウ平均」という言葉は、
FXトレーダーなら誰でも聞いたことがありますよね。
あの「ダウ」であっています^^
(厳密には「ダウ平均株価」はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスによるもの)
さて、だいぶ遠回りしてしまいましたが、
ダウ理論には6つの法則
があります。
Wikipediaがキレイにまとまっているので、参照しましょう。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
平均はすべての事象を織り込む
各国で発表される
経済指標、政策金利、要人発言
といったものは、
為替レートに影響を与えます。
この値動きの変化によって、
FXトレーダーは取引をし、
それによっても相場は変化します。
反対に言うと、
全ての情報が為替レートに反映されている
ということになるのです。
つまり、
これからのことを知りたければ相場の値動きだけを
見ていればよいことになります。
と、あくまで理屈ですが(^^;)
「値動きだけ見てれば先の事がわかる」
なら、
苦労はしません!
トレンドには3種類ある
トレンドには3種類があります。
- 長期トレンド:1年から数年
- 中期トレンド:数週間から数ヶ月
- 短期トレンド:数週間未満
FXで考えるとどれも少し長すぎるように感じますね。
このあたりは、
「コンピュータによるインターネット取引が一般的ではなかった時代の理論」
ということで仕方ないのかもしれません。
今だと短期トレンドよりもっと短い
「超短期トレンド」があります。
これだと「1時間程度」でしょうか。
それでも長い時間軸に感じます。
主要トレンドは3段階からなる
前述はトレンドの期間でした。
一方で”トレンドの段階”
という概念もあります。
トレンドには3段階があります。
- 先行期
- 追随期
- 利食い期
先行期
先行期とは、まだ多くの人が「トレンドだ」と分かっていない頃。
ちょうど相場が反転して一部の人が買い始めている頃、
相場が天井をつけて反落して売り始めている頃
です。
どの業界もそうですが当たれば大きいのがこの
「先行期」です。
「先行者利益」と言うでしょう。
まさしくそれですわ。
とはいっても、なかなかこの頃を見定めるのは難しかったりします。
「頭と尻尾はくれてやれ」
と言いますから。
アタマ食おうと思えば逆張りしかないですもんね。
「やっぱり先行者利益が欲しい」
という事で、逆張りに走ってしまう人が多いんじゃないかなと思います(^^;)
追随期
追随期は、
相場が徐々に上昇しているのを見て追随者(トレンドフォロー)が現れる時期
です。
FX相場では
押し目買いや戻り売りがこの追随期
に入ります。
”ブレイクアウト手法”も、
追随期でのエントリーといっても語弊はないでしょう。
利食い期
利食い期は市場価格が上昇して、
先行期にエントリーした人が利食いをするときです。
よく
「相場に入ったときは利益が出ていたのに、すぐに損失が出てしまった」
という人がいますが、
これは利食いによる調整の波に飲まれてしまっていると言えます。
平均は相互に確認されなければならない
難しい表現ですね。
わかりやすく言うと、
「複数のインジケータがシグナルを表示していなければ、トレンドとは言えない」
という考え方ですね。
複数のインジケータ(移動平均線とMACDなど)がシグナルを表示したときのみエントリーし、
ダマシに遭う確率を減らそうという方法論ですね。
トレンドは出来高でも確認されなければならない
「トレンドは出来高でも確認する必要がある」
というのが5つめの理論です。
FXでも「出来高を確認する」という手法を用いられたりします。
トレンドが発生しているときは、
トレンド方向に進むときは出来高が増加し、
トレンドとは逆の方向に進むときは出来高が減少する傾向
があるようです。
このあたりはトレードの参考になりますね。
トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
トレンドは
「明確なトレンド転換のシグナルが発生するまでは継続する」
というのが6つ目の考え方です。
特に日本では
「(値ごろ感から見て)安いから買う」
といった売買をやってしまう人が多いとされていますが、
(逆張り)
そうではなく、シグナルが発生している限りは
「トレンドが発生している」
として、
強気な売買が必要であることが分かります。
ダウ理論が学べる書籍『デイトレード』
ダウ理論を知ったところで、
さらに一歩踏み込んだ学習を考えている方もいると思います。
しかし、残念ながら、
今のところ日本語でダウ理論に特化した本は発売されていません。
基本ということもあって、
どのFX入門書でも取り上げられているのですが、
一冊すべてというのは難しいようです。
その中で比較的ダウ理論に近い書籍というと、
オリバー・ベレス著作の『デイトレード』があります。
本書ではどのようにトレンドが起き、
どのようにトレンドの終焉を迎えるのかなどが分かりやすく説明されているので、
ダウ理論のような基本を知りたいFXトレーダーにとって有益な一冊となるはずです。
ダウ理論を取り入れた手法
ここまで来ると気になるのが
ダウ理論を使った手法ですよね。
ただ、見てきたように「ダウ理論」そのものは、
あくまで理論であって手法そのものはありません。
ここは、
ダウ理論の考え方に則った手法
を考える方が良いでしょう。
サポート・レジスタンスラインを使った手法などは、
ダウ理論を使ったトレード手法だと言えますね!
「ダウ理論」を理解していればFXなんて簡単!
なんていう人もいますが、
それはかなりカッコつけた言い方なんじゃないかなと
思いますが・・・!
ダウ理論を使ったスキャルピング
極端な話、ファンダメンタルズを考慮せず、
全ての値動きがチャートに反映されているという「ダウ理論」と最も相性が良いのは、
スキャルピングなのかもしれません。
スキャルピングの長所はなんといっても
取引回数が多いことです。
長い時間足チャートではトレンドが発生していないように見える相場でも、
1分足や5分足といった短い時間足ではトレンドが発生していることは少なくありません。
そこで相場の反転から、
ちょっとしたトレンドを狙ってコツコツとトレードを続けることで利益を積み重ねることが可能です。
ただし、スキャルピングは多すぎる取引をこなせば、
スプレッドコストが尋常では無くなります。
ほんの数pipsの利益を狙うのに
その25〜50%のスプレッドを支払うことになるのです。
スキャルピングをするときは、
スプレッドという費用を考えるようにしましょう。
人々がFXで負ける原因を考察するに、
このスプレッドの存在は大きいのです。
「スプレッド負け」という言葉がありますので。
スキャルピングは一瞬で利益を得られる可能性も高いですが、
その逆も然りで、
あっという間に損切りに引っかかってしまう事も。
その上スプレッドの割合が重くのしかかるという事は上述の通りですので、
スキャルをやるならやるで、
十分に練習した上でスキャルに挑みたい
ものですね!
まとめ
相場の基礎とも言えるダウ理論について見てきました。
好き嫌いはともかく、ダウ理論は相場の基本のため、
知っておいて損はありません。
きちんと基礎を抑え、
FXトレーダーとしての成長に役立てて行きましょう!
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