トレード成功者の金言
トレーダーなら必ず読んでほしい本がいくつかありますが、それらの中の一つを紹介しましょう。
ブレント・ペンフォールドが執筆した
「システムトレード基本と原則」
です。
その中で印象的だった言葉を3つ抜粋します。
=====================
「トレードは最も労力の割に合わない仕事」
「賢い人間ならトレーダーにはならない」
「トレーディングで成功することは、これから試みることでも最も難しい挑戦だということを認める必要がある」
=====================
いやあ、手厳しいですね(^^;)
でも本質を捉えています。
まさに”金言”です。
トレーディングで継続的に勝つことって本当に簡単ではないのです。
簡単であればそこらにトレード成功者が量産されているハズですが、はて不思議。
負け組ばっかりです(^^;)
それら負け組の皆さんの多くが
「FXトレードは簡単に稼げる」
という戯言を信じてきたものと思われます。
まあ、世の中そんなキャッチコピーばかりなので仕方ないといえばないですが。。
人生には色んな勝負どころがありますが、努力でその勝負に打ち勝つ事ができる取り組みってそれこそたくさんあります。
そこで、
「取り組みと成果」
というテーマで考えてみます。
取り組みにおいての難易度
ヒトは成果を得るために何かに取り組む訳ですが、それら、成果を得るための取り組みとは多岐に渡るものです。
難易度も分かれるもので、その辺りを考えていきたいと思います。
楽器練習という取り組み
それでは私の身近にあるものとして、
「楽器の練習」
を考えてみましょう。
私は音楽教室を営んでいて、ドラムレッスンをしていますが、生徒には、
「楽器演奏スキルの習得はあらゆる取り組みの中で比較的簡単な課題」
という趣旨のことを度々言ったりしています。
楽器の練習というのは、上達のための正しい練習を実践すれば、確実にうまくなっていくからです。
それは間違いなく”確実”にです。
もちろん人により上達スピードや、こなせる難易度には差はありますが、正しい練習の数さえこなせば、みんな平等に少しずつでも演奏スキルが伸びるのです。
あとはどれだけの正しい練習を積み重ねられるか、量をこなせるかで、演奏レベルや成長度合いは決まってきます。
正しい事さえ積み重ねれば、レベルは人それぞれではあるが、確実な上達効果が期待できる。
というのが”楽器演奏”なので、
「難易度が低い取り組み」
であるというのはあながち間違いじゃないと思っています。
あ、もちろん楽器演奏を舐めてるのではありません(^^;)
人々の心を動かすようなトップレベルの演奏をやるにはとても深い課題をクリアしなければいけません。
そうなってくると、
「選ばれし人」
になる必要はあるので、一筋縄では行きませぬ。
そこはプロの音楽家として、念を押させて頂きますっ!
とは言え、
「1万時間」ほど、正しいアウトプットを重ねれば、プロレベルには普通になれるのではないでしょうか。
まあそこは、クラシック演奏のプロになるのか、ポップス演奏のプロになるのかでまたハードルは変わってきますけどね。
うーん。
どんどん話が深みにはまっていくので戻りますが、そんなこんなで、楽器演奏は正しい実践の積み重ねさえあれば目に見える効果が期待できる、という事ですね。
ビジネスという取り組み
では、「ビジネス」ではどうか。
これは、楽器演奏と比べたら成果を出すにおいての難易度は高まると思っています。
それでもトレードほどではありません。
ビジネスは、正しい実践と努力でなんとかカバーできる範囲だと思っています。
でもまあ、例えばマーケティングの取り組みであっても、当たるか外れるかはやってみない事には結果は分からない厳しさがあります。
だから失敗しても何をしても試行錯誤しながら実践を繰り返す必要があります。
まあ、
「失敗は成功の母」
ですので、失敗を失敗とは認めないというポジティブシンキングも大いに活用することができます。
それはそれで事実ですので、
「正しい事を実践して動き続けている以上はいつかはうまくいく」
というのが私が抱いているビジネスのイメージです。
まあ、
「失敗しても何しても試行錯誤しながら正しい実践を繰り返す」
ことのできる人はほんの一握りという事実もあります。
95%はうまくいかない事には次第に嫌になり、思考停止になり、辞めてしまうのです。
そこを聞いたらビジネスで結果を出す事もまあ簡単ではないことと思いますね。
そんな根拠で、ビジネスは楽器演奏よりも難しい課題ではあるという感覚があります。
でもビジネスとは、一定の知見やスキルを身に着けたら、望む戦いにほぼ連勝できるというものだったりするので、
トレードと比べたら難易度は下がると私は思っています。
FXトレードという取り組み
では「トレードの取り組み」の話まで戻しましょう。
ことトレードにおいては、1勝負にあたっての結果はどんなに努力をしたとしてもコントロールする事はできません。
1勝負においてだけでなく、月ベースで負けない事を保証したりもできません。
半年や1年、爆益を得られた手法でも、次の1年で破綻するほどの大ダメージを受けるのかも知れません。
リターンが大きいトレードは同じくしてリスクも大きく、リターンの大きさに陶酔したトレーダーはほぼ漏れなくどこかで相場の洗礼を受ける様になっております。
総じて、
「トレードで結果を出す事とはあらゆる取り組みの中で最も難しい課題である」
という事を認識せねば一端のトレーダーにはなれないという事ですね。
簡単にアホほど稼げるなんて、そんなトレードが未来永劫続けられるハズがありません。
でもそんな事には耳を貸さない人が、情報発信者レベルでいるもんだからなんともです(^^;)
「FXは簡単に稼げる」
なんてのはいつかは天罰が下ります。
トレードの偉人の書いた本は読んだ本がいいですね。
その内容を腑に落とせた段階で、
「FXは簡単に稼げる」
という”脳内お花畑”のフレーズには耳を貸さない、もしくは言わない様になるでしょう。
まとめ
「トレードとはあらゆる取り組みの中で最も難しい課題」
とは、FXトレードに希望を託した人々にとっては信じたくない言葉かも知れませんが、相場と真っ向勝負したくば受け入れなければいけない言葉です。
しかし、
「FXは簡単に稼げます」
「FXは本質を捉えれば誰でも稼げます」
「毎月300PIPS位であればちゃんと勉強すれば安定的に稼げます」
そんな売り手ご都合主義な言葉を本当に信じて、多くの人々が爆損し、自滅していっているのも事実です。
現実を見ましょう。
そして再現性の高いまともなトレーダーになりましょう。
私は、そんな境地を目指す真面目なあなたを応援しています。
「FXは簡単に稼げます」
「FXは本質を捉えれば誰でも稼げます」
「毎月300~500PIPS位であればちゃんと勉強すれば稼げます」
「ビジネスよりトレードの方が簡単です」
などなど、
そんなコピーで何もわかんない人を釣ってる人、たくさんいますよね(^^;)
ホントそういう輩は後を絶たない。
確信犯は許せないけど、まあマーケティングの常套手段と考えれば仕方ない部分は確かにあります。
僕はそういうの、甚だゴメンですが。
しかしもっと呆れるパターンがあって、
「発信者自身が壮大な勘違いをしている」
というパターン。
これだけはホントどうしようもないですね。
先ほど挙げた、
「FXは簡単に稼げます」
「FXは本質を捉えれば誰でも稼げます」
「毎月300PIPS位であればちゃんと勉強すれば安定的に稼げます」
なんて、仮に本心で言ってそうなFX情報発信家がいたら、本当についていかない方が身のためです。
発信者自ら壮大な勘違いをしている可能性が高いからです。
上記の戯言が本当ならば、例えばブレント・ペンフォールドなどのトレーディングの巨匠が提唱する考えに背く事になります。
ただ一時的にうまくいっているトレーダーがそれら本物のトレーダーを凌駕しているハズがないのです。
変な情報には踊らされてるとあっという間に”文無し”になってしまいますよ?
まずは本物のトレーダーが言ってる事を学び、腹に落とすことが大事です。
今回はそんな本物のトレーダーたちのリテラシーを知るコーナーです!