裁量トレードで疲れてしまった人シリーズ、第3弾です^^
このシリーズ、自分で言うのもなかなか人気がありまして(笑)
それだけ、裁量トレードで勝てなくて疲れてる人が多いんだなと思います。
このシリーズ、今回でその3で終わろうと決めていたのですが、
意外に共感を呼ぶので、もう少し続けようかと思います(^^)/
という事で、本日の処方箋、
「王道チャートパターンで勝てますか?」
です。
チャートパターンとは
ここでいうチャートパターンというのは、
- Wトップ
- Wボトム
- ヘッド&ショルダー
などなど、あの有名なヤツです。
ダウ理論によるサポレジ手法などもその部類に入ると言っても良いでしょう。
ちなみに上記それぞれ、こんなチャートパターンです。
裁量トレードを学んで来た方であれば、
死ぬほど見てきたものでしょう(笑)
これらは有名なチャートパターンで、
極めて教科書的。
いずれもアプローチ的にはブレイク手法にあたりますね。
重要ネックラインにラインを引き、
そのレートを越えたらエントリー。
直近高安値に損切りラインを置く。
王道トレード手法です。
利益確定は、インジケーターで行ってもいいし、
損切ラインのPIPSから損小利大になる様に設定しても良し。
他にもペナントやフラッグなどのチャートパターンもありますね。
そちらの図解は割愛させて頂きます。
検索するといくらでも解説は出てくると思いますので(^^;)
チャートパターンとアプローチを理解するのは簡単だが・・・
これらのチャートパターンでのエントリー・決済ロジックに関して、
正直理解できない人はあまりいないと思う。
Wトップ、Wボトム、ヘッド&ショルダーが出てから、
教科書的なアプローチを取りましょう。
という事自体、全く難しい事ではないんですよね。
しかし・・・
皆さんの思いを代弁しましょう。
こんなんで勝てるんだったら苦労しないっしょ!
という事です。
正直言いまして、
これらの簡単なチャートパターンの理屈でジャンジャン儲かるんだったら、
こんなにまで勝てていない人は量産されていないよっという話です。
多くの人々がこのチャートパターンを使いこなせていない現状にある訳です。
チャートパターン自体、優位性に疑わしい説を唱えてみる
仮に、王道チャートパターンに該当する箇所全てを抽出し、王道のアプローチをかけたとします。
もちろんトレード手法がワークする箇所は当たり前の様に存在します。
しかし問題は、ワークしない箇所も当たり前の様に存在するという点です。
繰り返しますが、
チャートパターン自体、
トータルで教科書通りに事が進む優位性が本当にあるなら苦労なく勝てます。
しかし、教科書通りにやっても勝てない人がたくさんいるならば、
その優位性自体が疑わしいという事になりませんでしょうか??
もし王道チャートパターンに優位性があるならば、
チャートパターンが出現したら漏れなく王道アプローチをかければ最終的には利益は残るハズです。
これがとても面白くない事に、利益が残らないと来た(^^;)
では試しに、あらゆる通貨で王道チャートパターンを抽出し、
冒頭の図解の様なトレードで検証してみて下さい。
ダマシの少ないとされる日足や4時間足で見てみるといいですね。
するとあら不思議。
無思考でチャートパターンの全てで教科書的アプローチをかけても
トータルでは利益を残すのは難しいという事が分かります。
おかしいですね~
鉄板チャートパターンだとか、
あらゆる媒体で語られているハズなのにね。
いや、それらには納得しなければいけないのです。
そもそもこのアプローチ自体、
理解できないような難しさはないのに、
取り組んでも勝てない人が量産されている現実を鑑みると
納得せざるを得ない訳です。
「手法がワークする」という定義
ここで、”手法がワークする”という事に、
どの様な定義を置くかを考えたいと思います。
”手法がワークする”というのは厳しい定義を置くべきです。
例えば、エントリー後、「思惑方向に進む」という事自体、
”手法がワークしている”とは言い難いですね。
王道チャートパターンが出現し、エントリー方向に相場が進む事自体、
高い評価を与えられるものではなく、
要は、トータルで利益が残せるかどうか
が問題です。
「優位性の高いトレードでも負けトレードは付き物」
というのは当然の考えですが、
トータルで損失を上回る利益を計上しなければ
利益を残すという結果論は生まれません。
例えチャートパターンを見据えたトレードであっても、
無思考・無裁量でエントリーポイントをただ抽出しているだけでは利益は残せない、
という事ですね。
無思考・無裁量エントリーであればチャートパターンでも適当にやっても同じ
私が色々と検証してきての所感としては、
王道チャートパターンでのトレードであっても、無思考・無裁量でパターンを抽出してもトータルでの優位性には疑わしいと結論づけています。
例えばチャートパターンを見極めた上で、王道のブレイク手法アプローチでリスクリワード1:2の損小利大スタイルでトレードを遂行するとします。
そのトレードで得られるものと言えば、「リスクリワード 1:2」という仕組みから得られる勝率と利益であって、チャートパターンがどうとかは案外関係なかったりするものです。
更にショッキングな事を言えば、
適当にエントリーしてリスクリワード1:2でトレードする結果とどれほどの差が出るのかと言えば、
さほど変わらないという事です。
本当に王道チャートパターン自体に優位性があるのだったら、無思考・無裁量でパターンを抽出し、該当した所全てで王道アプローチして利益が残るハズです。
しかしそうはいかない。
やはりそれはチャートパターン自体に優位性があるのではなく、それ以外の何かを見出さないといけないという事ですね。
王道チャートパターンで利益を残せるのは何故?
それでは、才ある裁量トレーダーがチャートパターンで利益を残せるのは何故でしょうか。
そこは2種類の方法論が考えられます。
何故か負けパターンをスキップできる
繰り返しますが、王道チャートパターントレードでも、無思考・無裁量でチャートパターンを集めても結果は伴いません。
でが勝てる裁量トレーダーは、何ができるのかというと、
「負けパターンをスキップできる」
というものです。
Wトップ、Wボトム、ヘッド&ショルダーなど、
パターンを狙ってはいるが、
そのパターンの中でも
「負けるパターンをスキップする」
という技術(感覚)を持っているので、
トータルで勝てる、という訳です。
こうなると、チャートパターンに拘らなくとも、どんな手法でも勝てるというものです(^^;)
そこは、誰しもがマネできる芸当ではない。
勝てる裁量トレーダーは、
「長期的な流れに沿う方向でパターンを狙えば勝てる」
と言いますが、
”長期的な流れ”の判断にも感覚・相場観が介在しているので、
凡人がシステム的観点でそれらを判断しようとしても上手くいかないのであります。
利食いがうまい
どんな手法を使っても、
利食いが上手ければかなりの高確率で利益は残ります。
才ある裁量トレーダーは、何故か利益確定が理解できないほどに上手い事が多いです。
決済をシステム的にまとめようとすれば、
どうしても「プラマイゼロ」に近づいていくものですが、
裁量で利益を伸ばせる人はとてつもなく強いですね。
才ある方々は、
裁量で利益を伸ばせているので、
そこも凡人にはマネがしにくいのです。
仮に、「どこまで利益が伸びるのか」が分かればどんな手法でも勝てますね。
「損切りは投資の登竜門だが利食いはプロでも難しい」
と言います。
正しいエントリー法なんてそれこそ少し勉強すれば誰にでもわかりますが、
問題は決済です。
短期MAで決済する。
ボリンジャーバンドで決済する。
フィボナッチで決済する。
などなど、”悪くない決済法”は数多く存在しますが、
システム的にアプローチしようとすれば
場面により機能したりしなかったりと、
必ずムラが出てきます。
いやはや、難しいもんです。
まとめ
正しいトレード法とは、インターネットを見ればそこら中に情報は転がっており、どれも似たような事を言っています。
王道チャートパターンを使ってトレードする方法もその内の一つです。
それらはほんの簡単な事を言っているに過ぎません。
それらの解説を初めて見たとき、勝てそうな気がしたでしょう?
しかし実際やってみると簡単には行かないのです。
本当にそれら教科書的なノウハウに優位性があるのだったら、
世は勝てる人だらけになってしまいます。
結局、王道で言われている裁量トレードを駆使し、
利益を積み上げるには、
負けパターンを選別できる嗅覚を研ぎ澄ませることや、
”システム的性能を越えた利の伸ばし方”
ができる人でないと厳しいでしょう。
ですので、
あなたがチャートパターンを使ってトレードしようとして
上手くいかないのだとしても当たり前だという事です^^
だから自分を卑下する事もないですね。
裁量トレードの感覚が分からなくても、
また別のアプローチで勝てている人はたくさんいます。
私の知人トレーダーのASADA氏も、
「自分には裁量トレードの才能はないから」
と言います。
それでも1トレードで数百万通貨を張る大物です。
裁量が分からない人なりの戦い方があるというものですので、
安心してください^^
それはどういう事なのかというと、
私のブログ・メルマガにお付き合い下さっていれば
徐々に分かる事でしょう。
今回の
「裁量で勝てなくて疲れてしまった人への処方箋」
は以上です!
最後までお読み頂き、
ありがとうございました。