「勝てる本物の自動売買EAが欲しい!」
という文言をチラホラ耳にしますが、その様なことを口になさる方は大抵初心者さんです。
「いや、FX歴10年だけど、まだ勝てる本物の自動売買EAに巡り合っていません。どうにかしてください」
とか仰る方がもしいらっしゃったとしたら・・・
聖杯探しの迷宮からは今日で脱出です。
人生には限りがあります。
貴重な時間を無駄にしないためにも、まずはトレーディング、自動売買、EAの本質を理解しなくてはなりません。
この記事を読めば、幻想を追い続けるだけの不毛な時間を過ごさずに済むようになるでしょう。
永久保存版です!
みんな大好き”ナンピン・マーチン自動売買EA”について考える
今の自動売買界隈を見渡すと、「無敗で爆益で勝ち続ける自動売買EA!」なんて宣伝文句をよく見ます。
無敗で勝ち続けることを狙っていくロジック設計は、大抵ナンピン・マーチンゲールの自動売買EAです。
しかも爆益・・・
そんなことが本当に無料で実現するなら誰でも欲しくなりますね。
「勝てる本物の自動売買EAが欲しい!」
と願う方にとっての”勝てる本物の自動売買EA”とは、
「大きな利益が得られて尚且つ永遠に勝ち続けられる」
という自動売買EAのことを言ってることが常ですね。
それではまず、ナンピン・マーチンゲールEAについて正しい理解を得て頂きたいと思います。
ナンピン・マーチンゲールの自動売買EAとは・・・
ナンピンとは、相場が思惑方向に進まずに建玉が含み損を受けても、損切りをせずに同じ方向に新たなポジションを建てて耐え抜く手法。
ナンピンで1ポジション追加した後、相場が回復すれば2ポジション分の利益確定ができます。
ナンピンしたお陰で損失を受けることなく、大きな利益を得ることができてしまうのです。
一方、損切りがあっても、次は倍のロットでエントリーするのがマーチンゲール。
例え連敗したとしても次のエントリーでは倍のロットで勝負するので、いくら連敗したとしても最後の勝ちで今までの負け分を全て取り返します。
資金が無尽蔵にあるなら負けることがない、と言われている手法です。
ナンピン・マーチンゲールが基本構造にある自動売買EAは相場が適合している限りは大きな利益を得ながら勝ち続けることができます。
しかし勝ち続けるのは永遠ではありません。
大きな利益を得るべく、大きくリスクを取ったエントリーをしているので、相場に急激な大きな変動が起こった時に、証拠金が耐え切れず、あっという間に資金が枯渇してしまうのです。
それがナンピン・マーチンゲールEAの典型的な負けパターンです。
怖いですね~
マーチンゲール手法は資金効率が悪いことは既に証明されている
我らが心の師匠、アンドレア・アンガー氏は、マーチンゲール手法は資金効率が悪いということを科学的に証明しています。
「無敗のマーチンEA=使う価値なし」
残念ながら、そういう話で決着がついているのです。
確かに無敗の手法は魅力的。
しかし、負けないことよりも大事なのは資金効率なのです。
例え無敗でも、例えば年利で1%しか稼げないのであればトレードやってる意味がないと思うのが普通です。
では高い利益率にフォーカスし、大きなリスクを取ってしまうと、時間の問題で破綻します。
「マーチンEAで破綻・・・」
という文言はしょっちゅう見かけますが、利益にのみにフォーカスした結果の事象です。
長期でマーチンゲールEAで無敗を継続したければ、リスク(ロット)を抑えるしかないのです。
ナンピン・マーチンEAで継続的な利益を得るには、大きな利回りは諦めなくてはいけません。
理論上、効率の良い投資が不可能な設計のロジックに大きな利回りを求めるということ自体、矛盾しているのです。
その矛盾した行為を平気で取る人がナンピン・マーチンEAで破綻をする人です。
勝てることが約束された単体の自動売買EAなんて存在しない
ここで真実をお伝えします。
「永遠に勝ち続けることが約束された自動売買EAなんて存在しない」
ということです。
どんなに優れた自動売買EAの開発者であっても、永遠に勝ち続けることが約束されているEAを創造することは不可能なのです。
それは世界屈指のシステムトレーダーであるアンドレア・アンガーでも同じです。
アンドレア・アンガーはシステムトレードでロビンスカップで4度の優勝経験を持つシストレモンスターです。
そのアンドレアの実力でもってしてでも、絶対に勝てることが保証されている自動売買ロジックを組むことは不可能であることは、彼自身も公言しているのです。
ロビンスカップで4度の優勝経験を持つ世界屈指のトレーダーでも開発することは不可能なものをどこの馬の骨とも分からない日本のEA開発業者が作れると思いますか??
もう答えは分かっていますよね??
もちろん”No”です。
”勝てる本物の自動売買EA”の定義から考え直す
それでは、
”勝てる本物の自動売買EA”というものは存在はしないのか??”
と問われますと、
「”勝てる”という定義を考え直すことで、希望の道筋が開けてくる」
と私は回答します。
前述したように、永遠と勝ち続けられることが保証された自動売買EAなどこの世に存在しません。
ただ、”利益を上げていく見込みが高い自動売買EA”なら開発可能です。
しかしながら見込みが高い自動売買EA一つに頼るだけならギャンブルと言えます。
利益を上げていく見込みが高い自動売買EAは、継続的に利益を上げ続ける見込みはあるど、途中で優位性を失って損失を生む自動売買EAに変化するかも知れない。
そんなEA一つに資金を全額預けるのはギャンブルです。
ではどうするべきか、を説明します。
不確実性という本質から逃れることができない自動売買EAだからこそ、利益を得ることの確実性を高める仕組みを構築することが重要なのです。
その方法論の鍵を握るテーマが、「ポートフォリオ」です。
FX取引におけるポートフォリオとは?
「一つのカゴに複数の卵を盛るな」という古い格言があります。これは、投資の世界においても重要な教訓です。
FX取引での「ポートフォリオ」とは分散投資のことで、自動売買EAの運用であれば、複数のEAを同時運用するという方法論になります。
例えば、もし全てを1つ自動売買EAに投資していたら、そのEAが極端な不調に陥ったり、優位性を失ってしまったりすると、大きな損失を被ることになります。
一方、複数の自動売買EAを同時運用させている体制が出来ていれば、1つのEAの不調を他のEAが補完してくれるという効果が生じます。
自動売買EAの運用で継続的に勝利するための鍵はポートフォリオにあるのです。
EA単体の運用においては、継続的に利益が得られるかどうかについての不確実性から逃れることはできません。
しかし、ポートフォリオを活かした自動売買EAの仕組み化を”正しく”行えば、継続的に利益を上げ続けることは可能となります。
継続的な利益が得られる自動売買EAポートフォリオを作るための3つの技術
それでは、ポートフォリオを活かした自動売買EAの仕組み化を”正しく”行う方法を具体的に示すこととします。
継続的に利益を積み上げられる自動売買EAポートフォリオの仕組みを構築するには、下記3つの技術が必要です。
- 優位性のある自動売買EAの開発技術
- 優位性のある自動売買EAを量産できる技術
- 定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じて調整する技術
これら3つの技術についてそれぞれ解説していきます。
優位性のある自動売買EAの開発技術
運用する自動売買EAには実戦的運用で利益を上げていくことができる見込み、いわゆる”優位性”が高くないと継続的に利益を上げていくことが難しいです。
自動売買EAに優位性があるかどうかを測る方法として、”バックテスト”があります。
バックテストとは、自動売買EAが過去にどれだけの利益を上げているかのテストです。
行使するEAがバックテストで右肩上がりであることを確認できることは最低条件となります。
バックテストが右肩上がりであること自体は、あらゆる市販EAがクリアできていることでしょう。
しかし、バックテストが右肩上がりであることはあくまで当たり前にクリアしておかねばならない最低条件であり、それだけではもちろん足りません。
大事なことは、フォワード運用(実戦での運用)で継続的な利益を上げていけることです。
バックテストがいいだけでは優位性が高いことにはなりません。
バックテストが華麗なる右肩上がりでも、実戦でのトレードでは通用しない自動売買EAは山ほどあります。
バックテストが右肩上がりというのは過去の相場に対し過剰最適(オーバーフィッティング)をすればいくらでも作ることができるという事実があります。
自動売買EAを開発するにあたりある程度の最適化は仕方がないことなのですが、継続的に利益を得ていくには、過剰最適化をなるべく避けている再現性の高い自動売買EAを開発する必要があるのです。
優位性のある自動売買EAを量産できる技術
FX取引におけるポートフォリオとは、複数の自動売買EAの集合体です。
複数の自動売買EAを取り揃えるには、優位性が高いEAを量産する技術が必要になります。
ポートフォリオといっても、優位性の低いEAを大量に導入しても利益を上げることができません。
継続的に利益が得られるポートフォリオを構築するにあたっては、優位性の高い自動売買EAを開発するとともに、量産する技術も不可欠となります。
定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じて調整する技術
優位性ある自動売買EAとはいえ、未来永劫利益を得続けられる保証はありません。
どんなに優秀なEA開発者でも、永遠の利益が保証されているシステムを開発することはできない、というのは前述した通りです。
ロビンスカップで4度の優勝経験を持つ世界トップクラスのシステムトレーダーのアンドレア・アンガーですら、永遠に通用し続けるシステムの開発はできないのです。
では、どのような方法論が有効になるのかと言うと、定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じて調整をしていく技術を行使することです。
具体的には、相場に適合しなくなった自動売買EAを外し、新たなEAを加え、ロット設定などのリバランスをするという実行手段となります。
どんなに優位性が認められた自動売買EAでも、利益が上げられなくなる日がいつ来てもおかしくはないのです。
ポートフォリオに採用している自動売買EAが優位性を失っていると判断された時は、迷わずそのEAは破棄。
そして然るべき次のステップに移るのみです。
その過程に何の迷いもありません。
つまり、自動売買EAの自作スキルが必要だということ・・・
ここまで読んでいただいた読者さんは既にお気づきでしょう。
継続的な利益が得られる自動売買EAポートフォリオを作るためには、自動売買EAの自作スキルが必要だということを。
その通りなんです。
「ポートフォリオを生かした自動売買EAの仕組み化を正しく行う方法」を実践するにあたり、そこらで配布されている無料EAや有料で販売されている市販のEAを導入するだけでは限界があるのです。
無料EAや市販EAでも、優秀なものはあるとは思いますが、強固なポートフォリオを組めるほどにたくさんを導入することは難しいでしょう。
「いやいや、自動売買EAを自作するなんてできる訳がないでしょう」
と思う方がほとんどでしょう。
できる、できないかはさておき、まずは真実に目を向けてください。
優位性が高いEAを量産して強固なポートフォリオを構築し、状況に応じてポートフォリオのメンテナンスを行う、というPDCAを繰り返すという方法こそが、継続的に利益を得ることを目指すにあたり最も再現性の高い方法であることを理解していただきたいと思います。
”勝てる本物の自動売買EA”を探すことの意味のなさを理解する
いつの間にか、ハイレベルな話になってしまいましたが、ここまで頑張って本記事を読んで頂いた方においては、”勝てる本物の自動売買EAを探す”ということ自体に意味がないことを既に理解していただいたことと思います。
敢えて”本物”を求めるとしたら、自動売買EAそのものに求めるものではありません。
本物性は継続的に利益を得ていくための仕組み自体に求めるものだったのです。
それでは最後に、今回の記事のまとめをお送りして本記事を締めたいと思います。
本記事のまとめ
- 「勝てる本物の自動売買EA」を求めるのは主に初心者や経験が浅いトレーダー。
- 人生の時間は限られており、トレーディングと自動売買EAの本質を理解することが重要。
- 無敗で爆益を約束する自動売買EAの多くはナンピン・マーチンゲール戦略を使用している。
- ナンピン・マーチンゲール戦略では、相場が回復すれば大きな利益が得られるが、大きなリスクも伴う。
- マーチンゲール手法は資金効率が悪いことが証明されている。
- 永遠に勝ち続けることが約束された自動売買EAは存在しない。
- 継続的な利益を得るためには、利益の見込みが高い自動売買EAを複数使うポートフォリオ戦略が重要。
- 自動売買EAのポートフォリオを構築するには、優位性のあるEAを開発・量産し、定期的にポートフォリオを調整する技術が必要。
- 自動売買EAの自作スキルが継続的な利益を得るためには重要
- 「勝てる本物の自動売買EA」を探すよりも、継続的な利益を得るための仕組み作りに注力すべき。
追伸 ~具体的なアクションプランの話~
今回の記事では、自動売買EAで継続的に利益が得ていくには優位性の高いEAを自作する技術、そしてそれを量産する技術、そして構築したポートフォリオに調整を入れていく技術が必要であることを述べました。
シストレカレッジではそれら3つの技術について学べる機会を無料で公開しています。
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