「損切りは投資の登竜門、しかし利食いはプロでも難しい」
と言います。
中には「損切りが難しい」という初心者の方もいらっしゃるでしょうが、
それは投資家の入り口にも立てていない素人さんです。
その自覚がある方は、まず「迷いない損切り」が実行できるようになる事が急務ですね!
”損切り”に関しての議論はまたの機会にお話するとしまして、
今日は「利益確定」について語ります^^
そして、私が実践する「天才的な利益確定の方法」もお教えします!!
何故利益確定が難しいのか
利益確定が難しいという理由は大きく分けて2つの要素があると私は定義しています。
一つめが、”心理面の働き”から来る難しさと、
もう一つが”どこまで伸びるかが予測できない”というものです。
それらを詳しく見ていきましょう。
心理面での壁
人間は”損したくない感情”に支配されています。
ですので、含み益が得た所で、
その目の前の利益をさっさと確定してしまいたい心理が働きます。
「チキン利食い」という言葉がありますが、
これは含み益がなくなってしまうのを恐れ、
早期に利益確定をしてしまうというものです。
これが常習化すると多くは勝てません。
ただし、狭い利幅を狙っていくスキャルピングなどでは
「チキン利食い」は問題としません。
高い勝率を目的とする超短期売買トレード手法は、
「チキン利食い」が仕事の様なものですからね。
含み益を伸ばす事が心理的に難しいと自覚して、
スキャルに徹する人もいます。
それなりに勝算があるトレードが出来るのならそれも良いでしょう。
しかし、スキャルピングはスプレッドによる不利が重くのしかかってくる手法のため、
難易度は高めである認識も必要です。
結局は、心理面をクリアして、含み益に耐えうるマインドセットができているに越した事はないのです。
そこはトレーダーとしての基礎力の話となりますので、トレードの包括的な学習を積む事や経験値をアップさせる事により、
どうにかできる問題ではあります。
戦略上、「利益は伸ばさないとどうにもならない」
という事が腹に据えて理解できると、
チキン利食いしなくなります。
「利食いは難しい」
という第一の要素である「心理面での壁」を乗り越える事は、
簡単でもないですが、”至難の業”という訳でもないのです。
どこまで伸びるか予測がつかない
利食いが難しい、第二の要素を説明します。
これが厄介なのです。
「どこまで伸びるか予測がつかない」
というものです。
エントリー後、相場が思惑方向に進んだとしても、
「それがどこまで伸びるのか」
は、予測が付かないのです。
もし、
「エントリー後、どこまで伸びるのか」
が分かればどんな単純な手法でもトータルではウハウハに勝てる事でしょう。
「利益の最大化」
これがトレーダーにとっての永遠の課題と言えるのですが、
それはまず解決し得ない問題ですので、
”ベストを尽くす”という事に注力するしかないですね。
トレード事例
私のBigBangProfitSignal!!を例に挙げて、利食いの難しさを解説してみます。
以下は、BigBangProfitSignal!!を表示させたMT4チャートです。
上図は、転換サイン(買いサインから売りサインに転換した第1サイン、若しくは売りサインから買いサインに転換した第1サイン)から最大の伸び幅を記したものです。
見ての通りBigBangProfitSignal!!は、
トレンドをしっかり捉える傾向にあります。
この様に転換サインの発生後、思惑方向にグンと伸びる様な場面が多々あるのは事実なんですが、
問題は、
「どこまで伸びるのか」
なんですね。
上記の様に30PIPSとか50PIPS伸びる相場もあれば100PIPS伸びる事も多々。
その中で最大利幅を50PIPSに定めれば”100PIPS取る”という機会はなくなりますし、
30PIPSに定めれば”50PIPS取る”機会もなくなっていきます。
一方、利食いを100PIPSに固定すれば、100PIPS伸びた相場はもちろんいつかは取れるが、
100PIPSに届かない相場は全て取れないのです。
まさに決済設定も一長一短です。
上記に損切り幅も絡んでくるので更に深いのです。
損切り幅を執拗に狭く取っていると、ダマシによる損切りの山が積みあがって、
取れる相場も取れなくなってしまいます。スプレッドの不利も大きくなりますね。
逆に損切り幅を広く取りすぎると、勝率が高くなるのはいいが一回の負けのダメージが大きくなってしまいます。
「損大利小」になってしまい、一低勝率をキープしてい泣かないとトータルマイナスとなってしまいます。
龍聖が実践する天才的な利益確定を実行する方法
以上の様に、決済とは難しいものですが、私が実践する利益確定方法があります。
それを実践する事によって、以下の様な利益確定が出来る様になります。
つい最近のトレードです。
青点線がロングトレードの利益確定幅、赤点線がショートトレードの利益確定幅です。
見事に天底を取る理想的な決済となっています。
こういう利益確定の仕方は幾度となく経験してきました。
一体どうやったらこんな利益確定ができるのかというと・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
「優位性のある決済設定でただただ放置」
するだけです。
優位性ある決済設定とは?
決済設定に優位性なんてあるのか、というと、あります。
ありますが、それはメインとなるロジックに「即応性」がある場合に限ります。
「即応性」とは、相場の流れを感知して狙いの方向転換ができるという事ですね。
そこを厳密に説明するとめちゃ長くなるので平たく言うと、
「トレンドに追随する」
という方針のロジックです。
それはただ損小利大の決済設定で
トレードを仕掛け続ける様な単純な話ではありません。
損益を固定する様なトレードもまた、
トータルでは利益を残しにくいのであって、
決済には可変性が必要です。
あくまで相場の流れに柔軟に対応しながらも、
損小利大が実現できる様な決済ロジックが”強い決済ロジック”です。
それはシステム的検証で「強さが証明された決済ロジック」である必要があるのですが、
そこさえ見いだせれば、
「天才的な天底利食いパターン」は放置していれば度々訪れる、
という事になります。
平均ボラティリティの把握は大事
天才的な利食いを決めるにも、平均的なボラティリティを把握しておく事は大事です。
ボラティリティとは「値幅」の事ですが、通貨ペア毎にまたボラティリティは異なりますよね?
例えばポンド円とドル円とでは、一日で動く平均値幅が明らかに違います。
それぞれトレードする通貨ペアのボラティリティに応じて最大リミットを決めていく事は有効策となります。
私のトレードは「ユーロ円専門」的な所がありますが、ユーロ円の過去12年間の値動きで平均して通用しやすい決済設定を割り出してトレードし続けています。
その決済設定をドル円に適応しても的違いというものですね。
決済設定の細かいチューニングが必要となりますが、
直近のボラティリティを算出して決済設定を最適化していく方法ですので、
合理的な方法です。
兎にも角にも、ボラティリティの概念はトレードにおいては重要だという事ですね!
まとめ
”利食いはプロよりも難しい”のですが、
この記事で説明した様に、
利益を残しやすい普遍性を押さえたロジックの元で
優位性の高い決済設定を定めれば、
幾度となく天才的な利食いを決められる様になります。
トレーディングにおいて、
「悩みをなくす」
事は重要項目だと思っています。
私は決済においては悩みは全くありません。
優位性ある決済設定を見出しており、
ロジックを放置してれば例え時間はかかっても
自ずと結果が出る事が分かっているからです。
「悩み」がない状態は、強い執行力に繋がりますし、なによりもブレません。
その点、システムトレードの中で客観的データで優位性あるロジックを叩きだしたことの強さを実感しています。