しばしば、面白い裁量トレーダーに出逢います。
冒頭にも書いたように、私の情報発信ではシステムトレードを深堀しています。
リリースしている商品も、
という具合に、システムトレード系のオンパレードであります。
もう口酸っぱく言ってますが、システムトレードはとても再現性が高い世界です。
「正しく期待値を得た戦略を行使すること」
の再現性はとても堅牢です。
同じ戦略を平等に誰でも使うことができ、結果はほぼ同じように再現されます。
(ブローカー間のレート差でトレード結果が若干乖離が生じる可能性があるので”ほぼ”にしています)
そんなシストレバリバリの世界で生きている私も、バリバリの裁量トレーダーと出会うことがしばしばあります。
面白い裁量トレーダーの話を聞いているといつのまにか前のめりになって話を聞いてしまっていたりしますね。
胡散臭い裁量トレーダーは嫌ですが(笑)
明確な売買ルールはあってない様なもの!?
私は、裁量トレードほど胡散臭い世界はないと思っています。
判断基準が主観的なものになる裁量トレードは、まさしくなんとでも言えますから。
それだけに詐欺商材みたいな温床になりやすいという事実もありますね。
裁量トレードには、手法的にAからZまで手順が明らかになっているものはほぼないに等しいでしょう。
いわゆる、明確な売買ルールはあってないようなものです。
こんなことを言うとまた裁量トレーダーの方に怒られそうですが(^^;)
例えば移動平均線とボリンジャーバンドだけを使って裁量トレードをやって、コンスタントに勝てている人がいたとします。
「えっ!?MAとボリバンだけで勝てるの??手法教えて欲しい!!」
って絶対になるじゃあないですか(笑)
そこでそのMAとボリバンの達人は手法を詳しく教えてくれたとします。
恐らく真似できないでしょう。
事実として、裁量トレードでの判断基準というのは膨大量に及びます。
今機械が人間並みの思考ができることを目指し、AIの技術革新がどんどん発達していますね。
それでもAIが人間の思考回路を完全に再現できるのはまだ先の話になりそうです。
それだけ人間は、膨大・複雑な情報を処理する能力があり、その能力を駆使しながら裁量トレードを行う訳です。
コンスタントに勝てている敏腕裁量トレーダーは、複雑多岐に分岐された情報を駆使し、様々な判断を加えながら行う裁量トレードをやっている訳なので、明確なトレードルールはあってない様なものです。
そこでこういう会話が想像つきます。
敏腕裁量トレーダー
「私がやっている手法はシンプルですよ。価格が移動平均線より上にあって、移動平均線が上向いている時にボリンジャーバンドの-2σにタッチしたところで買いをいれます。売りの時はその逆ですね。ミドルラインに達したら決済します。簡単なスキャル手法ですよ。」
勝てる手法を聞きたいトレーダー
「たったそれだけですか!?それで勝てるんですか?」
敏腕裁量トレーダー
「勝てますとも。」
勝てる手法を聞きたいトレーダー
「でも、ここのレンジ相場になってる所でそのルールを繰り返したらかなり負けませんか?」
敏腕裁量トレーダー
「そこは僕ならエントリーしないですね~」
勝てる手法を聞きたいトレーダー
「どうしてですか?」
敏腕裁量トレーダー
「ここは前日の高値ラインになっているので買いは様子見ですね。」
勝てる手法を聞きたいトレーダー
「そうなんですね。ではここはどうですか?ここでルール通りにやっていたら見事にトレードは成功しているポイントになっています。」
敏腕裁量トレーダー
「ここは前日の高値ですが、相場に勢いがあるので僕なら迷わずエントリーしますね!」
勝てる手法を聞きたいトレーダー
「相場に勢いですか・・・ その勢いというのはどういった基準で判断するんですか?」
敏腕裁量トレーダー
「それはもう嗅覚です!」
シミュレーションを終わります(笑)
笑い話っぽいですが、すごくよくある話ですね。
少ないインジケーターを表示させ、シンプルにテクニカル分析しているようでも、最終的には”相場の勢い”とか”嗅覚”なんだと言われては、トレードルールはあってないようなものだと思いますね。
「まずはトレードルールを作りましょう」
とはよく言うけれど、最終的に感覚的な判断が必要とするならば、まさに本人にしか処理できないほどの膨大量の情報を扱わないといけない訳で、それでは再現性はとても低いのです。
ああ、また裁量トレードを否定している様に聞こえますね(笑)
信じてもらえないかも知れませんが、決して否定していないのです。
ただ、裁量トレードは膨大量の情報を駆使しなくてはいけない再現性の低いものであるという認識は必要だと思いますね。
”嗅覚”という得体の知れないものを駆使する裁量トレーダーのハイパフォーマンス
裁量トレーダーの”嗅覚”とはまさしく得体の知れないもんです。
得体の知れない部分は明確に教えることができないので、裁量トレードに取り組むも、ずっと勝てない人たちがいる訳ですね。
私的には、
「そういう人はさっさとシステムトレードに移行した方がいい」
と思うのですが、まあ今回はその話は置いときましょう(笑)
しかし一つ言えることは、
”得体の知れないものを操ることができる優位性”
とは、システムトレードの様に再現性が高いステージでは実現することができないハイパフォーマンスを叩き出すことがあります。
私にはそんな裁量トレードはできませんが、裁量トレード故のハイパフォーマンスの可能性に関しては素直に認めているんですね。
月利10%は余裕の裁量トレーダーと出会う
冒頭にお話した、
「しばしば面白い裁量トレーダーと出会うことがある」
という話に戻しますが、とあるコミュニティでバリバリの裁量トレーダーと知り合ったのです。
話してみると、やはりターゲットにしている利回りの基準がシストレメインの僕とは全然違います。
私としては、
「年利20~30%のリターンですごい投資家」
というスタンスで情報発信していますが、そのバリバリの裁量トレーダーはレベルが違います。
「少なく見積もっても月利10%は余裕でしょう」
と本気で言っています(^^;)
そんな方とトレード手法の話を長い時間をかけて語りあいましたが、やはりバリバリのハイパフォーマンストレーダーはその時々で多岐に渡る判断基準を駆使していることが分かりました。
その人は自前で開発したインジケーターを使ってトレードされているのですが、インジケーターはあくまで基準であり、判断の全てではありません。
その方のトレード法のEA化なんてのは絶対に無理な自信はあります(笑)
しかし、ハイパフォーマンスをもたらす数多の判断基準というのも、本人の考え方が軸になっています。
そのトレーダーに弟子入りして寝食を共にしてトレード話に付き合って、その人のトレードをずっと見てれば何かしら分かってくるのかも知れませんね。
敏腕裁量トレーダーをメンターとし、じっくり勉強できる機会があれば、それはそれで有意義なことだな、とも思いますね。
まとめ
思えば私も裁量トレーダーからトレード歴を始めています。
むしろトレーダー人口のほとんどが裁量トレーダーから入っている事でしょう。
裁量トレードをやっていると、経験は積まずとも、短期的に大きな利益を得たりすることもありますが、そのスタンスを長期で継続するのはあらゆる意味で難しいです。
それだけに裁量トレードはやり甲斐のあるフィールドであり、なんと言っても大きな夢があります。
「月利10%なんてどう考えても余裕でしょう」
なんて、本気でそういうことを言い放ってみたいです(笑)
私はトレードでそこまで増やす必要はないと思っていますが、それもまた私の感覚値ですので。
でも、年利20~30%を目指すFXトレードの方が再現性が高く、ハイパフォーマンスも狙える裁量トレードは再現性が低い。
そこは動かしようのない事実だという認識はあります。
だから私は結果が出ていない人にはシステムトレードを推すという立場を取っているという訳です。
しかしながら、私の情報発信に付いてきてくださる方にはシステムトレードやりながらも、裁量トレードにも取り組んでいる方も多く見受けられます。
システムトレードの再現性が高い世界に優位性を感じながらも、裁量トレードの可能性を見出しているのでしょうね。
システムトレードと裁量トレードの同時進行もポートフォリオとしてすごく面白いかと思います^^
本記事のタイトルである、
「裁量トレーダーとシステムトレーダー、どちらが優れているか」
なんて、一概に言えない、というのが答えですね。
色んなトレーダーとの出会いの中で、裁量トレードの高い可能性も垣間見ることができたらそれはまた面白い発見がありそうです。
今後も面白いトレーダーとの出会いに期待しておきます!
FX龍聖としての情報発信やサービス展開においては、システムトレードの優位性に主眼を置いたものが主になっています。
客観的データに基づく、”正しく期待値を得たストラテジー”を行使する再現性の高いトレード法こそが、我々の提唱する
「科学的トレーディング」
の考えであり、とても再現性の高いものであります。
しかし、常々私が口にする言葉があります。
それは、
「裁量トレードを否定している訳ではない」
ということ。
裁量トレードはシステムトレードにはない利点があります。
そういう部分って、実際の周りのトレーダーをリアルに見てきて実感することです。
詳しくを見て行きましょう!