ヒストリカルデータを入れるための準備作業
MT4の表示チャートバー数を最大にする
MT4に長期間のヒストリカルデータを入れるためには、許容最大チャートバー数を最大数に設定する必要があります。
MT4上部メニューバーの、ツール→オプション→チャート→ヒストリー内の最大バー数とチャートの最大バー数に9999・・・・・・と「9」を最大限入れ、[OK]を押します。
デフォルトでは最大チャートバーの数が少なく設定されているので長期のヒストリカルデータが入り切りません。
これだと困るのでチャートバーを最大にするのです。
もう一度オプションウインドウを開くと、
下図の様に「ヒストリー内の最大バー数」が膨大(下記では10桁)になっていればOKです。
これは余談ですが、バックテスト結果は短期間ではなく、
3年~5年~10年と出来るだけ長い期間でバックテストを行うのが良いでしょう。
取引の回数が多ければ多いほど、その数字が統計的根拠に基づいており、
信頼性が高い数字として見ることが出来ます。
デフォルトで入っているヒストリカルデータを消す
新たにセットアップするヒストリカルデータと混ざって誤作動を起こさないように、
デフォルトで入っているヒストリカルデータは消しておく必要があります。
上部メニューバーの[ファイル]→[データフォルダを開く]でデータフォルダウインドウが表われます。
そのウインドウ中の[histry]をクリックするとhistryフォルダが表示されます。
下図の様に、今回は外為ファイネストのMT4にセッティングするので、
[GaitameFinest-S2-Demo]をクリックします。
すると、hstという拡張子の付いたファイルが並んでいると思います。
今回はEURUSDの新たなヒストリカルを入れるので、最初から入っているEURUSDのhstファイルを全て消します。
「EURUSD1.hst」というのは1分足の事です。
各種時間足のEURUSDのhstファイルがありますので、全て消してください。
消したら[OK]をクリックで、EURUSDのヒストリカルは無事消えました。
MT4での事前準備作業は以上となります。
ヒストリカルデータをダウンロードする
さてお次は、ヒストリカルデータのダウンロードです。
FXDDの公式サイトにて1分足のヒストリカルデータがダウンロードできます。
↓下記のバナーをクリックすると、FXDDのヒストリカルデータセンターに飛びます↓
こちらの画面が表示されます。
画面を下にスクロールすると、通貨を選択する画面がでてきます。
今回は、ダウンロードするEURUSDを選択します。
EURUSDを選択すると1分足ZIPファイルをダウンロードできます。
入手した1分足をMT4に入れる
ダウンロードした1分足ヒストリカルデータをMT4にインストールします。
ツール→Histry Center をクリック。
こちらのEURUSD1分足を選択し、インポートをクリックして下さい。
インポートをクリックすると、ファイルを選択できるようになっているので、
ダウンロードしてhstデータを選択して下さい。
これでMT4に1分足のヒストリカルデータを取り込めました。
取り込んだデータがMT4に反映されるように、一度MT4を再起動させましょう。
※注意
hstデータを選択する時、ファイル名(N)の横、ファイルの種類を、
「Meta Quotes(.hst)」
に切り替えないと、hstファイルが非表示になりますのでお気を付けください。。
1分足から他の時間軸を生成する
勘のいい皆さんならもうお気づきとは思いますが、FXDDから入手できるデータは1分足のみです。
他の時間足は専用のツールで生成しなければいけないのです。
そのツールは、period_converter autoと言います。
period_converter autoは、MT4に標準装備していないので、ダウンロードが必要です。
↓period_converter autoは、こちらから無料でダウンロードできます。↓
period_converter autoのダウンロードはこちら
クリックするとMQL4/Code Base のページが表示されます。
①Download:Period_converter_auto.mq4 をクリックし、ダウンロードします。
②ダウンロードが出来たら、PCの分かりやすい場所(デスクトップなど)に保存をして、ファイルをコピーしておきましょう。
③コピーした Period_converter_auto.mq4を開くと、MetaEditerが起動し、プログラムのソースファイルが開きます。
④プログラムファイルは、mq4のままでは使えないので、コンパイルをして実行ファイルであるex4を生成します。
コンパイルすると、下記のウインドウが表示されます。
⑤生成したex4ファイル.は、mql4をコピーした場所に追加されています。
mql4をデスクトップに貼ったなら、生成されたex4もデスクトップに追加されているハズです。
生成されたPeriod_converter_auto.ex4をコピーしてください。
⑥MT4の上部メニュー[ファイル]→[データフォルダを開く]→[MQL4]→[experts]→[scripts]で、
Scriptのフォルダに先ほどコピーしたPeriod_converter_auto.ex4をペーストします。
Scriptsフォルダに、Period_converter_auto.ex4が入った事を確認して下さい。
④Period_converter_auto.ex4が反映されるようにMT4を再起動さましょう。
1分足をコンバートし、他時間足を生成する
MT4では、1分足データを元に、他の時間軸のデータを作成していきます。
その作業を「コンバート」というのですが、ヒストリカルデータの決め手の作業となりますので、しっかりやって行きましょう。
①MT4を起動させ、EURUSDの1分足オフラインチャートを表示します。
②[ファイル]→[オフラインチャート]をクリックするとオフラインチャート一覧が表示されますので、EURUSD1分足を選択し、右の「開く」ボタンをクリックします。
③表示されたEURUSDオフラインチャートにPeriod_converter_autoドラッグして下さい。
※ナビゲーター中のPeriod_converter_autoは「Scriptフォルダ」の中に入っています。
MT4を起動させた時にナビゲーターが表示されていなかった場合は、
MT4画面上部の「表示」からナビゲーターを選択し、ナビゲーターウインドウを表示させましょう。
④Period_converter_autoを1分足オフラインチャートにドラッグすると、プログラムが働き、
アラート音と共に次々と各種時間足が生成されていきます。
これでEURUSDの全ての時間足が正しくインストールできました。
他の通貨ペアのヒストリカルデータを作るには、
通貨ペアに置き換えて、上記の手順を踏めばいいですね^^
お疲れ様でした!
まとめ
ヒストリカルデータの生成方法、いかがでしたでしょうか??
長期におけるバックテストを実施するのであれば、ヒストリカルデータの生成は必須となります。
上記の手順、一度やれば二回目は簡単にできます。
マニュアルなしでパパッと作業を完了できる様になりましょう!
ヒストリカルデータを正しく生成しましたらお次はいよいよバックテストの実施です。
バックテストのノウハウに関しては、別記事にまとめます^^
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
EAの稼働に際して、バックテストは必ず必要です。
「EAの販売ページにデータが載ってるからバックテストはしなくていいや」
とか思っていませんか??
嘘のバックテストデータを載せているようなEA販売業者は少なくなった
とはいえ、
自分で正しいバックテストを実施する事は、
大切な資金をEAに託す上で当たり前の事であるという認識を持つ事が重要です。
自分の目でEAの優位性を確かめた上で稼働させましょう!
正しいバックテストを行うには、
正しいヒストリカルデータを生成しなければいけません。
今回は、ヒストリカルデータのダウンロードから各種時間足の生成、バックテストに至るまで、分かりやすく解説致します!
(本記事はFXDDヒストリカルデータの取得方法となります)